ご無沙汰しております。
ムシラセ集合でございます。

さて、
ムシラセTwitter等(@mushirase_tw)で既に告知させて頂いていますが、
この度、ムシラセの劇団員としては初の自主企画公演を開催させて頂くことになりました。
ムシラセ!秋のトン祭
「お母さんの頭の中の爆弾」
今回の公演は一言で何公演と言ってよいのか、自分でも分かりません。
ダンス公演なのか?
お芝居なのか?
公演自体はほぼ、私のソロダンスで構成されていますが、私はダンサーではありません。
では、何故
このような公演を開催するのか?
ムシラセに所属する以前や、ムシラセに所属してからも他劇団さんに出演させて頂く時、役者ではなくダンサーとして出演させて頂く機会や、「身体が動くから、踊ってよ」ということで、自身で振り付けを考え、披露させて頂いた機会はありました。
その舞台でのダンスは、お芝居を華やかに盛り上げたり、劇中劇の中であったり、ダンスはダンス、お芝居はお芝居としっかり境界が引かれていた気がしました。でも、その境界がある中でも、違うジャンルの表現が共存している舞台上の空間は凄いエネルギーだし、面白いと思います。
最近、踊れる役者さん多いなーって印象もあります。
その公演で私には、「役者である」という自覚が無かったように思います。「役者として踊る」という事が無かったと言いますか。「役者」の見せ方というよりは、このお芝居上にある、ダンスの役割を理解して、いち人として踊ると言いますか…
だって、役者をやるにあたって、役者とは切り離せない台詞(言葉)を使っていなかったから。
私なりの、考えですが、
台詞(言葉)というのは、役者にとって本当に、切り離せない大切なものだと思っています。
でも、言葉を使って表現することに限りがあるんではないかと感じておりました。
勿論、役者として、私が未熟なのもあると思います。
が、
もし、
役者から言葉を排除してしまったら、どうなるのか?
もし、言語が通じない状況になった時、伝えたいことは伝わるのか?
よく、海外公演等で言語が通じない状況で上演した際に、言葉は分からないけど、「なんか、分かるぞ」とか、「笑える」「何だか、悲しいな」とか、理解出来たと、聞きます。
実際、私もロシアの劇団が来日し、チェーホフの演目を上演していたのを観に行った際に、言葉は全く分からないけど、伝わってきて、笑っていました。
言葉が分からないけど、
役者の表情とか身体をみていると、伝わってきたんです。
演じながら、困っている身体。
演じながら、怒っている身体。
表情、身体の力の入り方、
身体って正直に出るんだなと。
ダンサーも、アクターもジャンルは違えど、自分の身体を使って表現することに変わりは無い。
そこに、凄く興味が湧きました。
そして、去年から今年初めに出演させて頂いた舞台では、自分で振り付けを考え、それを自分で踊るということをしました。
振り付けを考える作業の中で、驚いたのは、振り付けに凄く自分の今まで経験したことが大きく関わってくるということ。
テーマを決め、いざ振りを考えた時に、自分と離れたテーマであったとしても、自分の経験した事が絶対反映される。
これは、役者が与えられたキャラクターを演じる時に自分のひきだしから、そのキャラクターに合うものを探す作業と、とても似ています。
「なんだ、役者もダンサーもつくる過程は変わらないじゃないか!」
結局、自分が生きてきて感じたことや、思っていること、自分が経験した事がキーポイントになる。
自分のひきだしを開けまくって、そしてペンを取ります。
初めはほんと、メモ書きなのですが、段々地図のようになっていって、最終的にはテキストになります。

(これ、地図段階です)
そして、テキスト。
台本です。
その出来上がった台本から、ようやく身体へ。
台詞を頂いて、台詞を発した時、違和感を感じる時は、台詞が身体に落ちていない、自分のものにしていないからとよく言います。
それと同じで、台本があって、それを身体で表現したとき、しっくりきていない時は、落ちていない、嘘なんです、その身体は。
身体がちょっと動かせるから、踊ってみよーかなーって思ったわけではございません。
ダンサーさんに比べると全然身体動かないですし。
すごいですよ!だって、どうなってるんだろって身体してますもん!
軟体動物でしょうか?!骨があるとは思えない位の柔らかさ!
そんな、身体は持っていないので、そこではなく、役者として舞台上で表現するということに注目し、役者が踊るダンスを開拓出来たらと思い、企画、挑戦させて頂いた次第です。
今回の公演は「役者」しか、出演しておしません。
ひとつのことに特化した、役者さんをゲストに、お招きし出演していただきました。
【西村俊彦】さん
私の出身大学の先輩で、お会いしたのが学科の大きな同窓会でした。
私が前半の司会で、後半部分を西村さんが担当してらっしゃいました。
それが、はじめましてで。
それから、『羊人間012』で、共演した吉村公佑さんが演出する舞台に西村さんが出演されていて、そこでご挨拶させていただいた記憶があります。
西村さんは一人芝居や朗読など、出演youtube動画の累計再生数は20万回を越える強者です!
そして、
ムシラセ主宰も、台本を書き下ろしてくれました!!
劇団員も出演します!
その他にも衣装では、渋谷パルコで開催される『シブカル祭。クリエイターズマンション』に出展が決まっています、「個衆」の参加メンバー、【ひるこちゃん】が担当してくれます。
ムシラセ!秋のトン祭り
『お母さんの頭の中の爆弾』
タイムスケジュール
10月24日(土)13:00-/16:00-/19:30-
25日(日)12:30-/15:30-/18:30-
(受付開始は45分前、開場は20分前になります。)
場所
キッド・アイラック・アート・ホール
(東京都世田谷区松原2-43-11 京王線・京王井の頭線 明大前から徒歩3分)
料金
前売・当日 2000円
ご予約は下記URLから
https://www.quartet-online.net/ticket/hahabaku?om=cadgadi
そして、
公演CMも公開されています。
撮影・製作は、企画・演出家集団【山カ(sanka)】さん
http://youtu.be/NR2wga241Zg
ここまで、読んで頂き、ありがとうございました。
本番、終演まで邁進して参りますので、よろしくお願い申し上げます。
ムシラセ
吉本知世(トン)
@mushirase_tw
@toooooooooncHan